専門性は
ひとつが強いとは
限らない。
K.K
東急不動産キャピタル・マネジメント
ファンド戦略部
2023入社 経済学部 経済学科卒
Profile
大学では、バスケットボールに打ち込み、仲間たちとリーグ昇格を果たす。卒業後はメガバンクに入行し、法人営業担当者として貸出業務だけでなく課題解決型の提案も行っていたが、中長期的なキャリアを考える中で「自分の武器となる専門性を習得したい」と考えるように。マルチアセットを揃えた当社なら、きっと武器が見つかるはずだと思い、入社を決意した。
- 01
- 移り変わるニーズと、
相反する利益
私が所属するファンド戦略グループでは、主に東急不動産が関与している物件を取得する、「スポンサーリレーションをベースとした、アクイジション業務」を行っています。まず、スポンサーである東急不動産との対話から物件を探索することからはじまり、当社からも東急不動産側からも提案を双方向的に行います。こうした提案の際に私が意識しているのが「投資家リレーション」です。私たちの使命は、私募ファンドだからこそできる投資家の多様なニーズに応えるオーダーメイドの商品設計をすること。そうしたニーズは社会情勢等の変化によって、目紛しく変わるため、タイムリーに把握することが欠かせません。実際に取得候補物件があれば、投資家やレンダーからの資金調達条件等をヒアリングしながら具体的な商品設計を行います。ファンド組成にあたっての関係者は売主・投資家・レンダー・弁護士・会計士・鑑定会社など多岐にわたり、その間に入って調整をするだけでなく、各種契約書の締結や不動産のデューデリジェンスも同時並行で進める必要があり、ファンド組成前は忙しい時期が続きます。売主と買主の利益相反する関係の間に立ちながら、それぞれの要望の落とし所を探ることが求められ、双方の考えを汲み取りながら判断を下す難しさがあります。様々な難しさや苦労を乗り越えて最終的に決済が無事完了した瞬間の達成感は計り知れないものがあります。
- 02
- スポンサーパイプラインによる
3つの恩恵
当社の預かり資産の総額は約1.2兆円にものぼり、これほどの信用と金額の背景にあるのが「スポンサーパイプライン」の存在です。スポンサーとして東急不動産という総合力のあるディベロッパーがいるからこそ、ここまで預かり資産を積み上げてこられたものかと思います。また、物件の先進性についても、同じくこのスポンサーパイプラインが大きく影響しています。東急不動産は、再生可能エネルギー事業を他社に先駆けて取り組んでいることや、データセンターなどの新たなアセット開発にも積極的に挑戦。また、意思決定スピードを高める意識を持っていることも、担当者の方とのやり取りの中ではっきりと感じられます。こうした挑戦とスピードが、投資家の移り変わるニーズに対応するアセット提供を可能にしているのです。また、最近では、東急不動産の取引先である企業と協業してファンド組成を検討するケースも出てきました。このケースでは、東急不動産は自らの開発ノウハウの提供やセイムボート出資といった形でファンドに関わることが多いのですが、こうしたスポンサーの関与はファンド組成の蓋然性を格段と高めます。このように東急不動産を通じた他社からの案件取得は、アセット展開に広がりが生まれるなど、スポンサーパイプラインのひとつの機能として重要な位置づけとなっていくはずです。
- 03
- 成長するための一番の近道
当社は、転職してきた社員が多く、入社後は実務経験とOJTを通して業務を学んでいきます。入社後のプログラム化された研修が多くあるわけではありませんが、実務を通して学ぶことが私にとって成長への一番の近道だったと思います。入社後にはさっそくファンド組成案件を任せてもらい、上司や先輩、同僚にもサポートしてもらいながらなんとかやり遂げることができました。どの業務も初めての経験ばかりでしたので不安はありましたが、まずは自分で手を動かして、間違いがあれば軌道修正をするといった方法による指導のおかげで手を動かすからこそ学べることがあったと実感しています。当社は、不動産資産運用会社としての業歴も長く、様々な知見が蓄積されていることや、マルチアセットを取り扱っていることなどからも幅広く活躍できるフィールドがあるため、同業種からこられる方にとっても魅力的に感じてもらえるのではないでしょうか。これから自分としては、様々なアセットタイプの特性を把握しながら知見を深め、幅広いアセットに対応できる人材になっていければと思います。そして、いつかはそれらの知見を応用して新しいアセット、例えばスタジアム・アリーナ等のファンド組成を通してスポーツ産業の発展に貢献できたりしたら面白いかと思っています。
- 1 DAY Schedule
- 〜1日のスケジュール〜
- 09:30
- 始業 メールチェック等
- 11:00
- 打合せ 東急不動産とファンド化候補物件について打合せ
- 12:00
- 昼食 オフィス周辺でチームメンバーとランチ
- 13:00
- 実査 取得検討物件の現地調査
- 15:00
- 打合せ 取得検討物件の価格査定、部内で課題整理の打合せ
- 17:00
- 内部作業 契約に向けたドキュメンテーション、会議体資料の作成
- 19:00
- 終業