予算の答えは
理想と現場の
間にある。
T.K
東急不動産リート・マネジメント
アクティビア運用本部 資産運用部
マネージャー
2022年入社 社会理工学研究科卒
Profile
都市計画について学んでいた大学時代。卒論のテーマに「歩行者天国」を取り上げたのは、自分たちで時間と場所を決められる自由さに面白みを感じたからだった。前職では賃貸マンションとオフィスの運用を担当し、AM企業にも出向。投資家を相手に「合理的なストーリー」で納得させるという仕事に惹かれて、当社への転職を決意する。
- 01
- 予算ストーリーに沿って、
数値を積み上げる。
私は、アクティビア・プロパティーズ投資法人が保有する物件の予算・決算数値をまとめる「アカウンティング」の役目を担っています。現場より俯瞰した立場から「物件ごとの取組をまとめ、分配金予想を何円とするのなら、そこに着地するための予算をどうまとめていくのか」を管理することが私の仕事です。たとえ運用本部としての方針があったとしても、物件担当からすると実現が難しいのであれば、方針について議論することも少なくありません。上層部の希望、そして投資家へのアピールは念頭に置きながらも、物件由来のポテンシャルで話をすることを忘れないようにしています。また、リートという業界では、予算を上回ることが必ずしもよいものではないと考えています。むしろ求められるのは「予想通りに着地をすること」。なぜなら、投資家から信頼を勝ち取るには、正確な戦略策定能力とその遂行能力が必要だからです。そしてそれは、リート市場における投資家の皆様の目的が、分配金の受け取りだけではなく保有する投資口価格が上昇することでの含み益にもあるからともいえます。そのため、最初に提示した予算のストーリーとの整合性を常に意識し、正確に数値を積み上げていくことで投資家の皆様に評価していただけるように取り組んでいます。
- 02
- 業務改善は
チームビルディングにつながりうる。
アカウントチームの業務として、予算管理以外に、物件の契約を月次ごとにまとめ、報告資料を作成するというものがあります。各担当から契約書のデータをもらい、それを資料に落とし込んでいくのですが、以前まではすべて手打ちで処理を行っていました。チームとしては予算管理により注力し、分析などにも時間を割くべきなのですが、この契約書集計業務に多くの時間が使われていることが分かりました。そんな矢先に、東急不動産ホールディングスグループのDX研修に参加したところ、課題解決型の研修であったため、そうした手打ちの処理からの業務改善を課題として設定しました。研修を受ける中で、AIを用いた自動読み取りにより、手作業で落とし込む手間を削減するアイデアを提案し、現在ではシステムまでが完成しており、実装に向けた作業を進めているところです。こうした業務改善の過程で得られたのは、単に仕事効率の向上ではなく、チームがまとまってきた実感もありました。もとは私ひとりの提案でしたが、アカウントチームのほかのメンバーからも「これもやりましょう」という声があがり、細かい調整についてもチームメンバーが担当してくれています。さらには、アカウントチームの業務を棚卸しする機会ともなり、自分たちがどんな業務をしているのかを改めて確認することもできました。ひとつの問題意識から生まれた行動が、こうしてチーム全体へと波及していったことを喜ばしく思います。
- 03
- コーヒーマシンの前で、
戦略を話そう。
数値を管理するにおいて肝心なのは、それを全体の数値ではなく個別の数値として分解していくことです。たとえば予算策定時における運用本部での方針決定の場で、私は「ある物件で2500万円の上振れがありましたが、複数物件において計2000万円の下方修正があり、全体としては500万円の上振れです」と伝えます。なぜなら、「500万円の上振れ」だけを伝えてしまうと、全体の数字の中に含まれている物件ごとの優位性と課題が見えなくなり、ひいては各物件の担当者の頑張りやこだわりも分からなくなってしまうからです。投資家からの信頼を得られる戦略の「正確な読み」を実現するために、具体的な取組と数値を結びつけることを大事にするようにしています。そして、戦略を立てる上で助けになっているのが、当社の特徴のひとつである「マルチアセット」です。多くの不動産知識を得られることは、それだけでも魅力的ですが、資産運用会社という仕組み上詳細な実情は伝えられずとも、3つの投資法人に関わる運用部門がお互いに業務に対する姿勢や市況を気軽に話し合えるのは、他社にはない強力な特徴であると思います。また、そうした専門性の高い会話を、社内にあるコーヒーマシンの前で、立ち話として交わせるフランクさも魅力でしょう。知識の共有にとどまらず、システムや人脈の紹介もし合えるなど、ゆるやかで力強い協力体制が当社には整っていると感じます。
- 1 DAY Schedule
- 〜1日のスケジュール〜
- 09:30
- 出社 メールチェック、賃貸マーケットの募集状況等の確認
- 10:00
- 予実差異集計 月次での予実差異を集計し会議体資料に落とし込む
- 12:15
- ランチ
- 13:30
- 打合せ 業務効率化に関するチーム内打合せ
- 15:00
- 来客 同業他社等と不動産マーケットに関するヒアリング
- 18:00
- 終業