不動産運用の
知識を携えた、
会計のスペシャリストへ
Y.M
東急不動産リート・マネジメント
経営管理本部 財務経理部
2019年入社
Profile
前職ではメーカー企業にて経理を担当。前職では、組織の規模が大きく業務が細分化されていたことから、経理業務の全体像を把握したいと考えるようになり、転職を決意。不動産金融に絞って転職活動を行う中で当社に出会い、経理業務に幅広く携わることができ、加えて東急不動産という大手デベロッパーがスポンサーであることに魅力を感じて入社を決めた。
- 01
- 会計処理から開示まで、
一貫して携われる楽しさ
当社では3つのREITを運用しており、私はその中の一つである「アクティビア・プロパティーズ投資法人(以下アクティビア)」の経理業務を担当しています。
REITには上場しているものと非上場のものがありまして、アクティビアは上場しているREITの一つです。そのため、決算処理だけでなく 、決算短信や有価証券報告書などの決算情報や財務情報が記載された開示資料の公開も行っています。
また、REITには 外部専門家との密なやりとりが欠かせません。特に頻繁に連絡をしているのは税理士ですね。まず前提として、REITのスキームには「一定の要件を満たせば利益配当相当の法人税を支払わなくてよい」といった特性があります。税務調査が入った際に「会計処理が間違っているから直してください」と指摘が入ると、一定の要件を満たしていないと見なされ、法人税を払わなければならなくなってしまうリスクがあるため、税理士と連携することでリスク管理に努めています。
さらに、「会計監査人である監査法人 の監査を受けなければならない」というREITのルールに基づき、監査法人の公認会計士とも連絡をとることが多いです。イレギュラーな取引などがあれば事前に連絡し、想定している処理に問題がないか会計士にアドバイスをもらうようにしています 。こうした幅広い経理業務を一気通貫して経験できる環境は、私が求めていたものそのもので、日々のやりがいに繋がっています。
- 02
- 業務範囲が広い分、責任も重い
運用している物件に直接関わるような賃料収入や管理会社に支払う報酬などについての処理、いわゆる事業部経理のような部分は資産運用部のメンバーが行っている一方、いわゆる主計のような業務を私が担当しています。投資法人全体に係る費用や税金の処理を行うほか、決算数値の報告や、前述の通り開示資料の作成が業務となります。
また、資産運用部から複雑な取引の会計処理についての相談を受けることも多く、アクティビアとしてどう処理していくかを検討することも私の仕事の一つです。
こうした実務を基本的に一人で任せてもらえる一方、その分プレッシャーはありますね。もちろん、マネージャーや部長の監督はありますが、業務のすべてをチェックしてもらうわけにはいきません。特に、開示資料についてはミスが許されず、ミスをした場合は訂正の旨を記載した資料を公開しなければなりません。そうしたミスは、アクティビアとしての信用に直接影響してしまいますから、責任感を強く持って取り組むように心掛けています。
- 03
- 運用会社の立場で、
付加価値を加える
決められたルールの中で、いかにして付加価値をつけていくか。これは、経理に携わる上で大事にしている考え方の一つです。会計処理は当然決められたルールの中で進めていかなければなりませんが、ルールは言葉で書かれている以上解釈の余地があり、許容される解釈の枠内でアクティビアひいては投資家の利益にかなう会計処理を行うことを心がけています。そのためには、ルールについて理解した上で自分なりの解釈を持つことが重要です。当然、外部専門家の方が知識豊富ですが、アクティビアのためという意識は当社が上。最初から教えを請いに行くのではなく、運用会社の立場で自分なりの望ましい答えをもって相談するように心がけています。
こうした経理業務を経験した上で、将来的には不動産全般の知識を携えたスペシャリストを目指していきたいです。通常の企業ですと経理部門から他部署への異動は難しいことが多いと思いますが、当社であれば経理部門以外の部署にも異動するチャンスがありますから、物件の運用に直接携われるような部署に異動し、アセットマネージャーを経験できたらいいですね。そして、運用業務の知識を得た上で会計処理に携わり、より一層投資家の利益に貢献できればと考えています。
- 1 DAY Schedule
- 〜1日のスケジュール〜
- 09:30
- 始業、メールチェック
- 10:30
- テナントとの取引にかかる会計処理について、資産運用部のメンバーと打ち合わせ
- 11:30
- 資産運用部との打ち合わせを踏まえ、税理士及び監査法人へ会計処理に関する照会メールを送る
- 12:15
- 昼休憩
- 13:15
- 月次決算について分析、予算との差異を資産運用部にヒアリング
- 15:00
- 本決算に向けたスケジュールを作成し、税理士や監査法人、他部署に共有
- 16:00
- 投資法人費用の支払い処理を外部委託先へ依頼
- 16:30
- 最近取得した運用物件を見学しに現地へ
- 18:00
- 終業